違う病気に同一の漢方治療って本当ですか!?

96c3d8cf42b4a246475c50bda2a01ea9_s

通常、現代医学では血圧が高ければ
降圧剤、胃が悪ければ胃薬を使用します。

基本的に一つの薬剤で一種類の
効能があるのが大半を占めます。

しかし、漢方薬の場合、様々な適応が存在するのです。

現代医学は病気に、漢方は
体質(証)を基本に薬を出します。

病気一つに対して証はいくつもありますが、その証(体質)
が別の病気でも同様に存在する場合があります。

2種類以上の別の病名に対して
一つの漢方で治すことも可能なのです。

漢方は同時に複数の病気を治せる可能性が高い!

0970a9e9cafd946fe6bbf85e8eead7a4_s

例えば、吐き気やめまいに対して
半夏白朮天麻湯(方剤)の適応があります。

吐き気やめまいという病名がありますが、
それぞれの病名に対して複数の証があります。

その中でも痰濁中阻という証が吐き気でも
めまいでも共通して存在するのです。

痰濁中阻というのは脾虚(胃の機能の低下の
ようなもの)により水分の代謝が上手く
いかず水が体の部位に溜まる症状なのです。

それが胃の機能を傷害すると吐き気、頭部などの水の
代謝を阻害するとめまいなどを起こしてしまうので、
この痰濁中阻を改善するということによりめまいも、
吐き気も治ってしまうというメカニズムなのです。

つまり痰濁中阻であるめまいや
吐き気なら「半夏白朮天麻湯」一剤で
両方治せるということになります。

たくさんの適応がある便利な一つの方剤

463641

本来漢方は証で出すものであるのですが、
保険診療では病名が必要であるために効能書き
にはたくさんの適応が書いてある場合があります。

一つの方剤で8つの適応を持っているものがあります。

例えば牛車腎気丸です。

下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、
かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ等、
これが全部、牛車腎気丸の適応なのです。

痛み止め、けいれん止め、目を潤す薬、
かゆみ止め、前立腺の薬、利尿薬などが
上記の場合には処方されそうですが・・・。

牛車腎気丸の温補腎陽・利水の効能で様々な適応

099649

牛車腎気丸の適応は全くもってバラバラの様な気が
しますが、中医学では温補腎陽・利水の作用が
あるので上記のような8つの適応が可能なのです。

もともと腎が弱くなると足腰が弱くなるので
膝の痛みや、腰痛に対してもアプローチできます。

腰は腎の腑(関わりがある)なので腎が丈夫に
なれば腰も良くなるという訳です。

陰陽五行説では木⇒火⇒土⇒金⇒水の繰り返し
ですが、「水⇒木」の部分が関与します。

つまり、腎が良くなることで水が正常化し、
水の子である木が育つのです。

木は肝に該当し目に開竅するので
かすみ目が良くなるという訳なのです。

%e6%bc%a2%e6%96%b9

コメントを残す